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ペットロスが気になったので本を読んでみた

ペットロス

愛犬が亡くなり、自分の精神状態が気になりました。そこでペットロスの本を読んで確かめてみようと。図書館に行って、『ペットロス』/香取章子(2004年・新潮社)を借りてきました。

図書館にペットロス関連の本はあまりなかった

意外だったのですが、ペットロスに関する本は図書館にほとんど置いていませんでした。ペットロスが認知されてから、月日が経っていないということなのでしょうか。あるいは執筆する人がいないのか。避けたいと思っていたのはペットが死ぬまでを克明に記録した本です。これまで愛犬の苦しみを目の当たりにしていたのでもう十分。それよりもいまは自分の精神状態を客観的に知りたかったのです。あるいは気持ちが楽になれる本にも出会いたいと思っていました。

『ペットロス』は実例と解説ページのバランスがいい

何冊かパラパラっと読んだ中で『ペットロス』を借りてきた理由は、ペットロス体験の実例と解説ページのバランスがよかったからです。著者は出版社勤務を経てフリーのライターになった香取章子さん。巻末に猫を抱いた若い時の写真が掲載されています。ちなみに彼女の公式サイトがあったのでアクセスしてみたら、かなりお年を召された写真が載っていました。約16年後の姿なので、かなり印象は変わっていました。

http://www.katoriakiko.jp/

ペットロスは心の病の意味ではない

さて、ここからは具体的な本の感想です。まず、ペットロスという言葉に対して誤った認識がありました。ペットロスはペットの死を受けて心の病を患っていることだと思っていました。これは誤り。ペットロス=ペットとの死別。英語の意味を正確にとらえれば納得することです。誤って認識している人は相当いるのではないでしょうか。あるいはいまでは誤った認識がそのまま通用してしまっている可能性はあります。

ペットロスを体験した人がたどる道

本の中でペットロスを体験した人がたどる道が記されていました。まさに知りたかったこと。次の通りです。

・第一段階
ショック状態。

・第二段階
ペットの死を認識している状態。喪失感、幻聴・幻覚などの体験。怒りの体験。

・第三段階
悲しみから逃れようとする状態。

・第四段階
抑うつ状態。脱力感、無力感、孤独感。

・第五段階
現実の受容、あきらめの境地。

これらは必ずしも順番にたどるわけではなく、ある段階を経験しないこともあるそうです。

いまは抑うつ状態か

それで自分はどうなのか。第二段階の喪失感と幻聴はありましたね。第四段階の脱力感と孤独感もありました。いまは抑うつ状態かもしれません。ただ、このブログを書けているので、多少前向きな気持ちにはなっています。

まだ毎日泣いている

いまでも毎日のように愛犬を思い出しては泣いています。近所の知り合いに愛犬の死を伝えた時は途中で耐えられなくなって、泣く前にその場を去ってしまいました。また、自宅でお酒を飲んだ日は冷静ではいられなくなります。まだまだ、悲しみの日々は続いていくことになりそうです。